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II信頼される企業をめざして 明治安田生命 | 明治安田生命の現況 2004

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(1)

ご 契

約 者

の み

な さ

ま の

ご 意

見 が

経 営

に 反

映 さ

れ る

よ う

努 め

て い

ま す

開かれた相互会社運営

保険会社の組織形態には「株式会社」と「相互会社」があり、当社は保険業法に基づいて設立が認めら れた「相互会社」の形態をとっています。

相互会社とは、ご契約者(剰余金の分配のない保険のみにご加入のご契約者を除く)を「社員」とする 社団法人です。ここでいう「社員」とは、社団法人たる会社の構成員のことをいい、株式会社の場合は

「株主」がこれに相当します。

当社は「相互会社」形態で運営されている「みなさまの会社」です。社員総会に代わる「総代会」を中心 に「総代候補者選考委員会」、「評議員会」、「お客さま懇談会」の各機関が有機的に連携し「相互会社制度 運営」の充実を図ることで、ご契約者お一人おひとりのご意見・ご要望がより経営に反映されるよう努 めています。

なお、平成15年度末の社員数は約743万人となっています。

相互会社制度運営のしくみ

「社員」お一人おひとりが会社の運営に直接ご参加いただくためには、「社員総会」を開催しなければ なりません。しかし、約743万人というたいへん多くの社員のみなさまが一堂に会する「社員総会」を開 催することは、現実的には困難です。

そこで、保険業法の定めるところにより、社員の代表として選出された「総代」で構成される「総代会」 を設置し、決算書類の報告、また剰余金処分や役員の選任など、経営に関する重要な事項の決議を行な っています。

総代会

情報 開示

傍聴

社員 投票

︵総 代選 出︶

総代候補者推薦

平成15年度末:約743万人

意見

・要 望 意見

・要 望 出席

意見 具申

選任

意見・要望等報告

意見・要望等 報告 審議結果

報告

事業 報告 重要事項の

決定 事業報告、

決議事項の付議 諮問

、社 員か ら 寄せ られ た書 面 によ る意 見の 付議

評議員の承認

<ご契約者(剰余金の分配のない保険のみにご加入のご契約者を除く)社 員

総代候補者選考委員会

選考委員数:10人以内

総代候補者 選考委員会 事務局

お客さま懇談会

平成15年度開催状況 全国100支社で開催 ご出席者数:2,083人

評議員会 総代会

評議員数:20人以内

(取締役会)会 社 総 代

定数:200人

(2)

社員の代表である総代の定数は、生命保険業界最大の200人を設定しています(平成16年7月2日現在)。社員の総意

を反映した審議を確保するという観点から、この200人という定数は適正な水準であると考えています。

なお、総代定数200人は、①地域別選出による定数120人(社員数に比例して全都道府県から1人以上を選出)、

②地域別選出によらない定数80人、に配分し、幅広い層から選ばれた総代構成となるようにしています。 また、総代の任期は4年(通算在任限度は8年)で、2年ごとに定数の半数について改選を行ないます。

総代

社員のみなさまに当社経営に対するご理解を深めていただくために、「総 代会傍聴制度」を設けています。傍聴を希望し、所定の期間内に書面でお申 し込みいただいた一定の要件を満たす社員は、原則として会場内または別 室のモニター・テレビで傍聴いただくことができます。

傍聴申込方法等は、開催日前の一定期間、本社・支社・営業所等の店頭 にポスターを掲示するとともに、当社ホームページ(www.meijiyasuda.co.jp) でもご案内しています。

傍聴を希望される社員のみなさまは、お近くの支社・営業所にお問い合 わせください。

※一定の要件とは、総代会が開催される年の3月末現在、年齢が満20歳以上で、当社保険契約が1年以上有効 に継続し、かつ総代会当日において引き続き有効であることです。

総代会傍聴制度

第57回定時総代会の開催

平成16年7月2日に開催された第57回定時総代会において、次の事項の報告および決議が行なわれました。

総代会の議事録は、本社(丸の内)、法人部(総合法人部、公法人部、広域組織法人部、金融法人部、地域法人部)、 支社(全国100支社)に備え置いてあり、社員のみなさまは閲覧いただくことができます。また、当社ホームページに も議事内容および質疑応答の要旨を掲載しています。

総代会議事録の閲覧

●報告事項

1. 平成15年度事業報告書、貸借対照表 および損益計算書報告の件

2. 相互会社制度運営についての報告の件

●決議事項

第1号議案 平成15年度剰余金処分案 承認の件

第2号議案 定款一部変更の件 第3号議案 総代選出規則一部変更の件 第4号議案 取締役7人選任の件 第5号議案 監査役2人選任の件

(3)

会社からの諮問事項や経営上の重要事項および社員からのご意見・ご要望等 のうち、経営に関する重要事項を審議する機関として「評議員会」を設置して います。評議員会は年3回開催し、審議事項を総代会において報告しています。

評議員数は、20人以内で、社員または学識経験者のなかから総代会の承認 を経て選出されます。任期は、就任後2回目の定時総代会終結の時に終了し、 在任期間は、原則として通算12年を限度とします。

また、評議員会では、「お客さま懇談会」で寄せられたご意見・ご要望等の うち、当社の経営に関する重要な事項について報告しています。

評議員会

総代候補者選考委員は、社員のなかから、総代選出期日の直前の総代会の決議により選任されます。 任期は就任後2回目の定時総代会終結の時に終了し、在任期間は原則として通算8年を限度とします。

選考委員で構成される総代候補者選考委員会は、社員の代表たる総代が公正に選出されることを目的として総代候 補者選考基準を定め、当該基準に基づいて総代候補者を選定します。

また、当社は、選考委員会の委員長の命を受け、選考委員会の任務を補佐する選考委員会事務局の事務局長を社外 人材に委嘱することで、総代候補者選考過程の会社からの独立性が確保されるよう努めています。

なお、自薦による総代候補者の受け付けは行なっていません。

〈組織図については、P58をご覧ください〉

●総代候補者選考委員会

平成15年度の明治生命および安田生命の総代候補者選考基準 1. 選考方針

社員の総意を代表し得るよう、地域・職業・年 齢・保険加入期間等の要素を総合的に勘案し、総代 の構成が広く各層を代表するものとなるよう選考

●総代選出の方法について

総代の選出は、「社員投票」(社員一人ひとりの投票)により行ないます。社員投票では、総代候補者選考委員会が推 薦した個々の候補者について、不同意の者がある社員がその旨の投票を行ないます。個々の候補者について、不同意 とする投票数が有権者数(社員投票実施年7月末日現在の社員数)の10分の1に満たない場合、総代として確定します。

総代選出について

2. 資格要件

当社の社員であること

生命保険業に理解と関心をもち、社員の代表とし てふさわしい見識を有していること

総代会に出席可能であること

他社の総代に就任していないこと

当社は、総代が社員の総意を代表し、総代の構成が広く各層を代表するものとなるよう選出するためには、以 上の選出方法が適切であると考えています。

(4)

開催年月

平成15年 6月

平成15年 11月

平成16年 2月

明治生命

・平成14年度決算の概要および第56回定時総代会決議事項 について

・平成14年度開催のご加入者懇談会で出されたご意見・ご 要望等のうち当会社の経営に関する重要な事項について

・平成15年度上半期報告について

・社員投票による明治安田生命保険相互会社の総代の選出 について

・経営統合について

・長期継続の契約に係る「特別配当」の追加支払いについて

安田生命

・第56回定時総代会の報告事項および決議事項について

・ご契約者懇談会でのご意見・ご提言と当社の対応について

・平成15年度上半期事業概況について

・新会社の総代選出に係わる「社員投票」実施結果について

・明治生命との合併作業の進捗状況について

(なお、長期継続の契約に係る「特別配当」の追加支払い について報告)

明治安田生命

・合併直後の諸状況について

・新商品・サービスについて

・中期経営計画および年度経営計画の基本方針について

・2003−2006年度収支見通しについて

・金融審議会の動向について

当社では、業界に先がけ て昭和48年から「お客さま 懇談会」を毎年全国で開催 しています。平成15年度は 全国100支社すべてで開催 し、合計2,083人のご契約 者にご出席いただきました。

お客さま懇談会は、ご契 約者に当社の事業活動を報 告し、ご理解を深めていただくとともに、ご意見・ご要望 等を直接うかがうことを目的としています。

お客さま懇談会において寄せられたご意見・ご要望等 は、直近の評議員会や総代会に報告しています。また、総 代も出席してご契約者のご意見・ご要望等を直接うかがっ

お客さま懇談会

■ご出席者(2,083人)の内訳

54.9%男性

(1,143人) 45.1%女性

(940人) 性 別

20∼30歳 2.3%

(48人)

31∼40歳 9.9%

(206人)

51∼60歳 38.1%

(794人) 61歳以上 27.7%

(577人) 41∼50歳 22.0%

(458人) 年齢別

会社役員32.6%

(679人)

26.1%会社員

(544人) 主婦

20.6%

(429人) 自営 14.1%

(294人) 弁護士・医師・ ジャーナリスト

(24人)1.2%

その他5.4%

(113人)

職業別

たり、ご出席いただいた方のなかからも総代が選出される など、お客さま懇談会の開催を通じてご契約者の声が経営 に反映されるよう努めています。

今後は、さらに幅広い層のご契約者にご出席いただき、 ご意見・ご要望等をいただけるよう開催方法を多様化し、 意見交換の充実を図っていきます。

平成16年度の開催時期は平成17年1∼3月を予定してい ます。お申し込み方法等は、開催日前の一定期間、支 社・営業所等の店頭にポスターを掲示するとともに、当社 ホームページ(www.meijiyasuda.co.jp)でもご案内してい ます。

出席を希望されるご契約者のみなさまは、お近くの支 社・営業所にお問い合わせください。

平成15年度の評議員会開催状況および付議事項は以下のとおりです。

(5)

平成15年度の「お客さま懇談会」における主なご意見・ご要望等

お客さま懇談会で寄せられたご意見・ご要望等は、本社にて集約のうえ評議員会・総代会に報告し、経営に反映さ れるよう努めています。また、冊子「『お客さま懇談会』で寄せられたご意見・ご要望」を作成し、ご出席いただいたご 契約者にお届けします。あわせて、当社ホームページ(www.meijiyasuda.co.jp)にも掲載しています。

顧客情報の管理は、どのような安全対策を講じているのか

Q

A

顧客情報は、種別(募集データ・契約データ・審査デ ータ)ごとに業務上必要な範囲で取り扱うよう厳しく制 限し、当社および明治安田生命グループ各社の従業員 および委託先に対し必要な指導を行なったうえで、情 報管理を徹底しています。その取組状況は、自己点検 によって確認することはもちろん、内部検査等により 随時、チェック・確認等を実行しています。

また、特にコンピュータセンタおよびデータ保管庫 については不法侵入・不法持出等を防止するため本人 認証に基づく権限者のみの入退室管理を実施していま

す。加えてネットワーク不正侵入・データ流出防止の ため、外部との接続部分に侵入防止策を講じているほ か、顧客情報のアクセス制限や暗号化を進めています。

なお、万一緊急事態が発生した場合には、顧客デー タ管理責任者(本社は各部の部長、支社・法人部は支社 長・法人部長等)を中心に、支社と本社、および本社部 間が連携のうえ、速やかな報告・対応を実行する態勢 を構築しています。

魅力ある商品・サービスを開発してほしい

Q

A

旧両社では、従来からお客さまの幅広いニーズにお 応えできる商品・サービスの開発に努めてきましたが、 合併により専門人材・ノウハウが持ち寄られることに より、商品やサービスの開発力が一層強化されました。

保険数理の専門家であるアクチュアリーなど、商 品・サービスの開発のための専門人材は、業界有数の 陣容を擁することとなりました。これにより、お客さ

まにご安心・ご満足いただける商品やサービスを開発 していく体制を整えています。

また、当社は「生命保険と年金」、「医療と介護保障」、

「損害保険」、「投資顧問と投資信託」、「これらの関連サ ービス」を事業領域としており、幅広くみなさまのお役 に立ちますので、ご期待ください。

外資系生命保険会社のCMが目立つが、明治安田生命の販売戦略はどうなのか

Q

A

当社は、進化する保険「ライフアカウント L.A. ダ ブル」を主力商品として、死亡保障をメインターゲット に設定していますが、外資系が主力としている高齢者 に対する医療保障ニーズに対しては、「ライフアカウン ト L.A. ダブル」や医療保険「メディカルアカウント m.a. 」などの医療特約の充実により対応しています。

国内での会社名の認知度、販売チャネル(通信販売) 等に鑑みると、外資系の保険会社などにとっては大々 的なCM展開は必要なものと考えますが、当社として は、コスト効率の観点からCMの有用性を十分に検証

する必要もあると考えています。

当社では、営業職員を中心としたフェイストゥフェイ スのコンサルティングサービスにより、お客さまに対し て商品内容を十分にご説明し、ご納得いただいたうえで ご加入していただくことを第一義に考えています。

よって、当社では大々的なCM展開もさることなが ら、営業職員によるコンサルティングサービスや年次 報告書「ハッピーレポート」を活用したアフターサービ スを充実させることが、お客さまの満足度向上につな がるものと考えています。

(6)

●その他の主なご意見・ご要望等

合併関連

・合併のメリットとデメリットについて教えてほしい

・合併により経営規模はどのくらいになったのか

・システム統合はスムーズに行なわれたのか

・合併によって既契約の内容に変更は生じるのか

営業・サービス関連

・「ご契約のお知らせ」等をもらっても中身がわからな いので、アフターフォローの専門家が必要ではないか

・「mapマップ」のサービス内容は良いと思う。もっと充実 させてほしい

・安全、安心、信頼の運び手として、営業職員育成 を今まで以上に発展させてほしい

・営業時間外等で営業職員と連絡が取れないことがあ る。このような場合の対応として、支社・営業所の 留守番電話でコミュニケーションセンターの案内を してほしい

商品関連

・魅力ある商品・サービスを開発してほしい

・高齢者向けの商品はないのか

・他社の商品について、わかりやすく比較できないか

・企業年金等について、どこに相談すればよいか

経営全般

・明治安田生命はどのような資産運用をしているのか

・健全性の向上を望む

・将来、株式会社への変更はないのか

・損害保険事業の取り組みについて教えてほしい

・積極的な社会貢献を期待する

・既契約の予定利率引き下げがあるのか、心配である

●ご意見・お問い合わせ窓口

相互会社の仕組みと運営に関するご意見・お問い合わせは、 下記までお申し出ください。

〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命保険相互会社 企画部 相互会社総務室

0 50 100 150 200 250 300(件)

営業・サービス関連 270件(26.5%)

253件(24.8%) 160件(15.7%)

99件(9.7%) 67件(6.6%) 50件(4.9%) 47件(4.6%) 30件(2.9%) 13件(1.3%)

31件(3.0%) 商品関連

合併関連 経営全般 業界関連 健全性関連 ディスクローズ・PR関連 資産運用関連 年金制度関連 その他

■ご意見・ご要望等(1,020件)の内訳

(7)

組 織

・ 体

制 面

を 充

実 さ

内 部

管 理

態 勢

の 強

化 に

努 め

て い

ま す

リスク管理体制

当社は「生命保険事業のパイオニアとして、相 互扶助の精神とお客さま第一主義を貫き、生命 保険を中心にクオリティの高い総合保障サービ スを提供し、確かな安心と豊かさをお届けする」 という経営理念のもと、「健全な財務内容と、高 い生産性をもち、成長を続ける会社」をめざして います。

そうしたなか、経営上、さまざまなリスクに さらされている当社が、経営の健全性を確保し、 お客さまからの信頼にお応えするには、多様な リスクを的確に把握し、適切に管理することが ますます重要になっています。

このような状況をふまえ、経営の健全性や収 益性のいっそうの強化を図るため、当社では、 経営レベルから業務執行の担当部署レベルまで の各層が、リスク管理の重要性を認識し、各種 リスクの管理体制や管理手法の高度化に取り組 んでいます。

また、リスクのモニタリングにあたっては、 業務執行部署から独立したリスク管理統括部署 がリスクの把握・分析を行なうとともに、全体 リスク管理部署が、全社的なリスクを統括・管 理しています。

さらに、検査部による検査、監査役や会計監 査人(監査法人)による監査などにより、リスク 管理機能、体制の適切性・有効性等を検証し、 リスク管理のいっそうの実効性確保に努めてい ます。

お客さまの信頼にお応えするために

当社では、リスク管理を経営管理上の最重要 事項の一つと位置付け、取締役会、常務会およ び各種リスク管理関連委員会等において、重要 なリスク管理の方針、規程等を定めるとともに、 定期的にリスクの状況を監視し、リスクの適切 なコントロールに努めています。また、重大な リスクが発生した場合の情報伝達ルールを定め、 経営層が迅速に状況を判断し、対応を指示でき る体制を整備するなど、管理体制のいっそうの 強化・充実に取り組んでいます。

なお、合併を機に、全体リスク管理部署とし て全社的なリスクを統括・管理する「リスク管理 統括部」を新設しました。

全社的なリスク管理体制の整備

このたびの合併に係るリスクを管理するため、 平成15年1月から12月まで「システム統合リスク 管理委員会」を設置し、リスク状況の把握・管理 を実施しました。その後、合併日前後の不測事 態発生時への全社対応体制およびリスク管理体 制のいっそうの強化を図るため、「特別対策本部」 へ移行(平成16年12月まで)し、システム統合リ スク、事務リスクを中心としたさまざまなリス クの状況監視とコントロールに努めています。

合併に係るリスクへの対応

基本的な考え方とリスク管理体制

防災・防犯 対策委員会

(総務部) 反社会的 勢力対策 分科委員会

(総務部)

内部監査 監査役 検査部

法務・コンプライアンス 委員会

(法務・コンプライアンス室) 募集管理 分科委員会

(営業企画部)

外部監査

(監査法人)

( (( (

監査役 総代会

取締役会 保険計理人

リスク管理委員会

全体リスク管理部署(リスク管理統括部)

リスク管理分科委員会資産運用

事務・システム リスク管理分科委員会

顧客情報保護 推進部会 リスク管理流動性

分科委員会 リスク管理保険引受

分科委員会

ALM分科委員会(企画部 総合資本管理政策グループ)

リスク管理統括部署

(運用審査部) 事務サービス業務部 システム部情報

リスク事務 市場関連リスク リスク信用 不動産投資リスク

システムリスク 保険引受リスク 流動性リスク

リスク管理統括部署

(リスク管理統括部)

(リスク管理主管部署)

業務執行部署 資産運用リスク

リス ク の 類 別

資産運用会議 社 長

常務会

部門長・業務担当役員 監査役会

リスク管理統括部署 リスク管理統括部署

■リスク管理体制の概要

(8)

●基本方針

ALM(アセット・ライアビリティ・マネジメント)と は、資産と負債の総合管理のことです。生命保険会社 の一般勘定の運用においては、保険契約に基づく負債 の必要利息や保険金・給付金等のキャッシュフローを 確保していくことが最優先されます。この負債特性を 明らかにして、資産運用方針につなげていくこと、一 方で資産運用の状況を商品設計・販売戦略等に反映さ せていくことがALMの基本的な役割です。

当社では、自己資本を積み上げる従来型の自己資本 政策を拡張し、統合リスク管理、ALMを包含した総合 資本管理政策に取り組んでいます。具体的には、リス クを横断的に計量化し自己資本に連動して制御する統 合リスク管理を推進するとともに、中長期的な視点か ら、円金利資産による安定収益力を重視しつつ、資 産・負債の金利リスク管理に重心を置いたサープラス マネジメント型ALMへの移行を推進しています。

●推進体制

ALM分科委員会を設置し、資産運用リスク管理分科 委員会、保険引受リスク管理分科委員会および流動性 リスク管理分科委員会と連携することにより、ALMに 関連するリスク管理のいっそう強力な推進体制を構築 しています。

保険引受リスク

●リスクの定義

保険引受リスクとは、経済情勢や保険事故の発生率 等が保険料設定時の予測に反して変動することにより 損失を被るリスクをいいます。

●リスク管理の体制

保険引受リスク管理分科委員会を設置し、新商品開 発時に保険引受リスクの観点から検証を実施するほか、 保険引受リスクの状況について定期的にモニタリング を実施するなど、リスク管理体制の整備を推進してい ます。

●リスク管理の概要

当社では、保険事故に関する基礎率等の設定にあた っては、統計等に基づき適切な水準を設定するととも に、既契約の保険事故統計や損益状況等を注視しつつ、 リスクに対する諸準備金を十分に積み立てています。

また、ALM分科委員会との連携のもとに、予定利率 の設定にあたっては、今後の運用環境のシミュレーショ ン等もふまえて適切な水準にあるかを確認するととも に、既契約の逆ざや問題については、現状把握のみなら ず、将来的に顕在化するリスクも計量化して、自己資本 等との対比による健全性の確認を実施しています。

流動性リスク

●リスクの定義

流動性リスクとは、資金繰りが悪化し、資金の確保 のために通常よりも著しく低い価格で資産の売却を余 儀なくされることにより損失を被るリスクをいいます。

●リスク管理の体制

流動性リスク管理分科委員会を設置し、流動性リス クの状況について随時検証を実施するなど、リスク管 理体制の整備を推進しています。

●リスク管理の概要

当社では、流動性リスクの状況に応じて平常時・懸 念時・危機時・巨大災害時に区分し、それぞれの状況 下での管理方法をあらかじめ定め、迅速かつ適切な対 応を行なえるよう管理体制を整備しています。また、 低流動性資産残高を総資産の一定割合に収め、流動性 の確保に努めるとともに、企業年金などの大口資金移 動の事前把握等により、手元流動性水準を的確にコン トロールしています。

ALMの推進

各種リスク、ALMへの取り組み

さらに、不正な保険金・給付金受給を目的とした加入 を防止する観点から、営業職員等販売担当者に対して適 正な取り扱いを指導・徹底するとともに、保険金額等に 適切な加入限度額を設定するなど、ご契約の引き受けに あたっては十分な規定整備・運用を行なっています。

同様の観点から、保険金・給付金等のお支払いに際 しても、迅速な対応を第一としつつ、ご契約者間の公 平性が損なわれることのないよう約款の規定に沿った 適正なお取り扱いに留意しています。

(9)

市場関連リスク

●リスクの定義

市場関連リスクとは、金利・株価・為替レート等が 変動することにより運用資産の価値が下落して損失を 被るリスク、あるいは市場の混乱等を起因として不利 な価格での取り引きを余儀なくされることにより損失 を被るリスクをいいます。

●リスク管理の体制・概要

当社では、過度なリスクを負わないよう、市場関連 リスクを十分勘案・コントロールしたうえで投資を行 なっています。

有価証券やデリバティブ(金融派生商品)について は、残高および損益状況を一元的に管理しているほか、 適宜投資上限額やロス・カット・ルールを設定するこ とで損失を一定範囲に収める仕組みを導入しています。 また、これらの損益状況やルールの遵守状況は、運用

ポートフォリオ

資産運用は、各種の運用資産や銘柄に分散投資することで、 より安定的な投資成果が期待できます。このようにして投資さ れた資産の組み合わせ(構成内容)をポートフォリオといいます。

バリュー・アット・リスク(VaR)

一定の期間内に、一定の確率で、対象となるポートフォリオ に生じ得る最大損失額です。統計的な分析により、各資産のリ スクを金額として統一的かつ明確に把握できる利点があります。

●基本方針

当社では、資産運用に際し、安全性・健全性に十分 留意しつつ、競争力のある資産ポートフォリオの構築 を進めることで、中長期的に安定収益を確保すること を基本方針としています。

また、リスク管理が運用上、極めて重要であるとの 認識から、リスク管理体制の強化・高度化を図りつつ、 投資インフラを整え、資産運用におけるリスクを適切 な水準にコントロールすることによって、中長期的・ 継続的に適正なリターンの獲得が可能になるように努 めています。

●推進体制

業務執行部署において日常のリスク管理を行なうと ともに、運用審査部が資産運用に係る規程等の遵守状 況の確認、リスク状況の把握・計測・分析・監視、経 営層への報告等を行なうことで、牽制機能を確保して います。なお、当社ではバリュー・アット・リスク

(VaR)手法を用いて、資産運用に係る各リスクの最大 予想損失額を、許容範囲内にコントロールしています。 また、毎月資産運用リスク管理分科委員会を開催し、 資産運用におけるリスクについて審議・報告を行なう ほか、重要なものは取締役会等に報告し、経営諸活動 の意思決定に資する体制となっています。

資産運用リスク管理の推進

信用リスク

●リスクの定義

信用リスクとは、信用供与先の財務状況悪化等によ り、資産の価値が減少ないし消滅し、損失を被るリス クをいいます。

●リスク管理の体制・概要

信用リスクの管理にあたっては、以下を基本的な考 え方としています。

ア.個別取引ごとに、リスクを慎重に見極め、安全性・ 健全性が高いと判断される対象に限定して投融資を 行ない、リスクに見合った適正な収益確保をめざす こと

イ.ポートフォリオ全体の安全性・健全性に鑑み、リス クが特定企業・グループ等に集中することのないよ う投融資の分散を図ること

アに関して、信用リスク判断がとくに重要な企業向 け貸付は、運用審査部において、厳正な審査体制の確 保、信用供与先に対するモニタリング、企業審査手法 を活用した社内信用格付の付与を行なうとともに、高 額の貸付や重要度の高い案件については、資産運用会 議(常務会)等で慎重に検討のうえ決裁する体制となっ ています。また、有価証券は、証券運用部において、 投資先の信用リスクを継続的に監視し、信用リスクが 高まっていると判断される場合には、継続保有の是非 を検討する体制となっています。

イに関して、運用審査部が特定取引先への与信集中 を排除するために、信用ランクに応じた与信限度枠を、 取引先または取引先グループごとに設定し、管理を行 なっています。

信用リスクの実態把握と対策の検討、管理体制の高度 化については、前述の資産運用リスク管理分科委員会に おいて定期的に審議・報告しています。

審査部が監視し、資産運用リスク管理分科委員会に定 期的に(緊急時は遅滞なく)報告しています。

なお、当社では、デリバティブを運用資産の市場関 連リスクに対する主要なヘッジ手段と位置付けており、 原則としてヘッジ目的に利用を限定しています。

ロス・カット・ルール

それぞれの保有資産の損失が一定限度を超えた場合に、それ 以上の損失拡大を防ぐ目的で売却処分するルールです。個別銘 柄ごとや投資手法ごとに判断します。

社内信用格付

企業財務データを統計的な手法に基づいて測定した定量評価 に与信先の自己査定結果を反映し、企業の信用リスクを12段階 で評価した当社独自の格付です。

(10)

当社では、「防災・防犯対策委員会」を設置し、大 地震はじめ大規模災害や反社会的勢力の介入など、 国内外の不測事態に対して、さまざまな対応策を講 じています。仮に不測事態が発生した場合において も、被害を最小限にとどめ、お客さまへのサービス、 事務手続き等に支障を生じさせないよう、初動対応、 復旧・業務維持手順等を、「防災規程」、「災害対策 マニュアル」、「防犯規程」、「防犯マニュアル」等に 定め、災害等不測事態発生時の体制ならびに日常の 防災・防犯体制を整えています。

大規模災害などの不測事態への対応について

不動産投資リスク

●リスクの定義

不動産投資リスクとは、不動産価格が下落したり、 不動産にかかわる収益が減少し、損失を被るリスクを いいます。

●リスク管理の体制・概要

一般的に、不動産投資は1件あたりの投資金額が巨大 で流動性が低い等の特性があります。当社では、慎重 にリスクを見極め、中長期的な視点から安全性が高い と判断される不動産への投資を行なうことを基本方針 としています。

なお、投資にあたっては、業務執行部署が案件ごと に投資基準への適合性の検証やリスク分析を行なうと ともに、運用審査部が不動産投資時の事業計画の妥当 性や社内規程等への準拠性等に関し、第二次審査を行 なっています。また、入居率、賃料等の状況、災害対 策等の不動産リスクの状況を把握し、前述の資産運用 リスク管理分科委員会において定期的に審議・報告し ています。

事務リスク

●リスクの定義

事務リスクとは、役職員および保険募集人が正確な 事務を怠る、あるいは事故・不正等を起こすことによ り損失を被るリスクをいいます。

●リスク管理の体制

総合的な事務リスク対策を検討・実施する事務・シ ステムリスク管理分科委員会を設置し、事務リスク発 生防止に取り組んでいます。万一、リスクの発生が懸 念された時には、お客さまを第一とした的確な処理・ 対応が迅速に行なわれる体制を確立しています。

●リスク管理の概要

当社では、業務執行部署ごとの事務マニュアル(手順 書)を作成・活用するとともに、リスクが発生する要 因・背景を十分に把握し、事務ミスの発生ゼロをめざ して、事務の改善、事務水準の向上に努めています。

システムリスク

●リスクの定義

システムリスクとは、コンピュータシステムのダウ ンまたは誤作動等、システムの不備等に伴い損失を被 るリスクおよびコンピュータが不正に利用されること により損失を被るリスクをいいます。

●リスク管理の体制

事務・システムリスク管理分科委員会を設置し、シ ステムリスク発生防止に向けた実施事項の審議・報告 を定期的に行なっています。

●リスク管理の概要

当社では、財団法人金融情報システムセンター策定 の「金融機関等のシステム監査指針」、「金融機関等コン ピュータシステムの安全対策基準」等に基づき、システ ムリスク発生の防止に努め、各種の対策を実施してい ます。

コンピュータセンターは、地盤が強固で広域災害に よる被害を受けにくい地域に設置し、自家発電装置等 の各種災害対策設備と、IDカードによる入退室管理や 防犯カメラによる不正侵入・不正使用防止等のセキュ リティ機能を備え、専門の要員による安定したシステ ム運用を行なっています。さらに、バックアップシス テムの設置、主要通信回線の二重化、および重要なプ ログラム・データの二重保管等により広域災害対策を 強化しています。インターネットの安全対策としては、 ワクチンソフト・監視ツールの導入、データの暗号化、 不正侵入の防止等を実施しています。

(11)

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コンプライアンス(法令等遵守)の徹底

当社ではコンプライアンスの基本的な考え方 を「行動憲章」および「職務遂行基本ルール」とし てまとめ、役職員の行動指針としています。ま た、適正な商品販売をお客さまにお約束するも のとして「販売・サービス方針」を定め、一般に 公表するとともに、毎月のコンプライアンス朝 礼で「正しい募集の誓い」を唱和し確認していま す。これらの内容は、朝礼・諸会議・研修等にお いて全役職員に徹底を図っています。さらに、実 務に即したコンプライアンスの解説書である「法 令遵守マニュアル」(営業職員版・職員版)を作り、 全役職員が職務を遂行する際に、常に参照する こととしています。

1. 法令等の遵守

2. 公正かつ自由な競争

3. 適正な保険募集と お客さまサービス

4. 健全かつ適切な資産運用 5. お客さまに関する

情報の厳正管理 6. 経営情報の開示 7. 人権の尊重

8. 良好な職場環境の維持

9. 反社会的勢力への対応

10. 違反行為の防止

私たちは、お客さまと社会の信頼を確保していくため、法令をはじめとする 社会的ルールを遵守し、企業倫理を堅持していきます。

私たちは、公正かつ自由な取引・競争を通じて生活・経済の向上・発展に貢 献していきます。

私たちは、忠実かつ誠実に職務を遂行することにより、常に適正な保険募集 に努めるとともに、お客さま第一主義の理念のもと、ベストな商品とサービ スを提供し、お客さま満足度の増大に努めていきます。

私たちは、お客さまの資産の受託者として、健全かつ適切に資産運用を行な っていきます。

私たちは、お客さまに関する情報を厳正に管理し、その保護を徹底していき ます。

私たちは、経営の透明性を高めるため、経営情報を適切に開示していきます。 私たちは、お客さまはもとより、社会の一人ひとりの人権を尊重していきます。 私たちは、職員一人ひとりの人権および個性を尊重するとともに、安全で快 適な職場環境を維持していきます。

私たちは、社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力には毅然と対応し ていきます。

私たちは、法令等の遵守体制を確実に機能させていくとともに、万一、違反 行為が生じた場合には、原因究明を徹底して行ない、再発防止に努めていき ます。

コンプライアンス推進に関する指針

当社のコンプライアンスは、実行計画である

「コンプライアンス・プログラム」に従って推進 することとしており、他の業務部門から独立し た法務・コンプライアンス室がその計画・実 行・検証について監視をしています。

コンプライアンス・プログラム

に基づくコンプライアンスの推進

法務リスクは、法務・コンプライアンス室が 一元管理しています。具体的には、①諸会議

(取締役会・常務会等)案件や契約書等の事前法 務チェック、②各部署からの法務相談への対応、

③役職員に向けた定期的なコンプライアンス研 修、④法務リスクの発生が懸念される部署への 法務・コンプライアンス室兼務者の配置、⑤保 険募集等に関する不適正事象を把握し、改善す るためのPT(プロジェクトチーム)の設置・運営 などを行なっています。さらに、法務リスクや コンプライアンス推進上の課題を全社的に把 握・監視する必要がある場合には、法務・コン プライアンス室を事務局とした「法務・コンプ ライアンス委員会」が開催されることになって います。

このように、法務・コンプライアンス室は、 会社または役職員がコンプライアンスに反する 行動をとらないよう、たえず予防活動を行なっ ています。

万一、不正行為が行なわれた場合は、各部署 に配置している法令遵守責任者・法令遵守担当 者を通じて法務・コンプライアンス室に報告さ れるほか、法令遵守責任者・担当者自身が不正 行為に関与しているなどの事情から、通常の報 告ルートが利用できないなどの場合を想定し、 発見者からコンプライアンス担当部門への直接 の報告・相談ルートとして「コンプライアンス 110番」を設置・運営しています。

法務リスクの一元管理

行動憲章

コンプライアンスへの取り組み

法務リスク

企業経営において、法令等に違反する行為により発 生する損害賠償や債務不履行等の民事責任、刑事責任 および行政責任を負うリスク

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1. 最適な商品の提供と適切な商品説明に努めます

きめ細かなコンサルティングサービスにより、お客さまのライフステージ、加入目的、財産状況等に応じた 最適な商品をご提案するよう努めるとともに、商品内容をお客さまに十分ご理解いただけるよう「商品パンフ レット」、「保険設計書」、「ご契約のしおり 定款・約款」、「特に重要なお知らせ」等を用いてご説明いたします。 特に、投資信託等の市場リスクのある商品については、お客さまの年齢、投資経験、投資目的、収入・財産 の状況等に応じて、商品およびリスクの内容について十分なご説明をいたします。

2. お客さま本位の販売に努めます

販売にあたり、法令等を遵守することはもちろん、お客さまの立場に立ち、販売の方法、場所、時間帯等に 配慮するよう努めます。

3. 商品知識およびお客さまサービスの向上に努めます

教育・研修態勢の充実を図るとともに、所定の教育体系・カリキュラムに基づいた教育研修を全役職員に対し て実施することにより、商品知識およびお客さまサービスに関する基本ルール・マナーの向上を図ります。 4. お客さまの情報は厳正に管理いたします

販売にあたって知り得たお客さまの情報やご契約内容等の情報については、その管理規程を定め、管理責任者 を任命したうえで、厳正な管理を行ないます。

5. 法令等を遵守いたします

法令等の遵守(コンプライアンス)のための規範として「行動憲章」、「職務遂行基本ルール」、「法令遵守マニ ュアル」等を定め、コンプライアンス研修を全役職員に対して実施することにより、適正な販売の実現に努め ます。

私たちは、「生命保険事業のパイオニアとして、相互扶助の精神とお客さま第一主義を貫き、クオリティの高い総 合保障サービスを提供し、確かな安心と豊かさをお届けする」という経営理念のもと、常にお客さまに最適な商品と 質の高いサービスをご提供することに努めます。

また、高い倫理観に基づいた法令等の遵守(コンプライアンス)を行動の規範とし、保険募集をはじめとする業務の 適正を確保することにより、お客さまの信頼にお応えできるよう努めます。

私たちは、「お客さまから最も信頼される生命保険会社」の一員として、次のことを誓います。

基本方針

販売・サービス方針

正しい募集の誓い

一、登録済の募集資料を用いて、重要事項を正しく説明します。 一、お客さまに、正しい告知をしていただきます。

一、契約選択上の重要事項は、必ず会社に報告します。 一、解約を伴う募集の場合、不利益な事実を必ず説明します。 一、保険料の割引など、特別の利益の提供はしません。

一、他社の誹謗中傷など、お客さまに誤解を与える説明はしません。 一、法令や社内規程で禁止される行為は、一切行ないません。

以上のルールを守り、真心をこめてお客さまに接し、正確・迅速で質の高いサービスを提供します。

(13)

お客さまのデータを長期に保有する生命保険会社は、従来からお客さまのプライバシー保護に積極的に取り組 んできました。

当社では「金融機関等における個人データ保護のための取扱指針(財団法人金融情報システムセンター)」等に基 づき、以下の取り組みを推進しています。

顧客データ管理の徹底・推進

●個人情報保護方針を制定し、当社ホームページ等で これを開示しています。

●社内に顧客情報保護推進部会を設置し、お客さま情 報の保護施策について検討・推進しています。

●オンライン処理に関して、職制に応じた情報開示制 限等を図っています。加えて、オンライン利用証跡 の機械記録と定期的点検を実施しています。

●一般帳票とお客さま情報が記載された帳票との区別 を明確化し、お客さま情報掲載帳票の使用・保管・ 廃棄方法について厳重な管理を実施しています。

●不法侵入・不法持出し等を防止するため、コンピュ ータセンターおよびデータ保管室については、本人 認証に基づく権限者のみの入退室管理を実施してい ます。

●ネットワーク不正侵入、データ流出を防止するため、 外部との接続部分に侵入防止策を講じているほか、 顧客データのアクセス制限や暗号化を進めています。

●お客さま情報を取り扱う職員等に対し、お客さま情 報の重要性を認識させ、保護意識の向上のため、社 内教育の充実を図っています。

お客さまとのお取り引きを安全かつ確実にすすめ、より良い商品・サービスを提供させていた だくため、お客さまに関する必要な情報を収集させていただいております。これらの情報は、 契約の締結、商品・サービスのご案内、その他業務上必要な範囲で利用させていただいており ます。

保険契約の締結等に必要な情報として、お客さまの住所・氏名・生年月日・性別・健康状態・ 職業等を収集させていただいております。また、明治安田生命が提供する各種サービスに関連 し、必要な情報のご提出をお願いする場合があります。

主に申込書・契約書・アンケートにより、お客さまに関する情報を収集させていただいており ます。また、キャンペーン等の実施により、インターネット・はがき等で情報を収集させてい ただく場合があります。お客さまの情報を収集するにあたっては、保険業法・その他法令等に 照らし、適正な方法で行なうこととします。

保険制度の健全な運営に必要な場合、あらかじめお客さまの同意がある場合、守秘義務契約を 締結したうえで業務委託等を行なう場合、明治安田生命グループ各社と共同してサービスの提 供を行なう場合、法令により必要とされる場合、公共の利益のために必要とされる場合におい ては、必要な範囲でお客さまに関する情報を外部に提供することがあります。

お客さまに関する情報は、正確かつ最新の内容を保つよう常に適切な措置を講じております。 また、お客さま情報への不当なアクセス等が行なわれることを防止するよう努めております。 さらに、従業員、明治安田生命グループ各社の従業員および委託先に対して必要かつ適切な監 督を行なっております。なお、当社では「顧客情報保護推進部会」を設置のうえ、同部会を中 心にお客さまに関する情報の保護に向けた取り組みを推進しております。

お客さまからご自身に関する情報の開示・訂正の依頼があった場合は、請求者がご本人である ことを確認させていただいたうえで、特別の理由がない限り回答・訂正いたします。

個人情報保護方針

1. 情報の収集・利用目的

2. 収集する情報の種類

3. 情報の収集方法

4. 情報の提供

5. 情報の管理

6. 情報の開示・訂正

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教 育

当社は昭和40年以来、新入学児童を対象とした交通安全キャンペ ーンの一環である「黄色いワッペン」の贈呈事業に参画しています。

40回目となった平成16年4月には、みずほフィナンシャルグル ープ・損害保険ジャパン株式会社などとともに、全国約120万人の 新入学児童に交通事故傷害保険付「黄色いワッペン」を贈りました。 贈呈式の終了後には恒例となった交通安全教室が開催され、新入

「黄色いワッペン」の贈呈

役職員による心身障害児募金は昭和43年から行なってきました が、昭和59年からは障害のある子どもたちに生の音楽を届けよう との考えで、寄せられた募金を「ふれあいコンサート」(鳥塚しげき さん出演)の開催に充てています。

20年目を迎えた平成15年度は、町田市、小田原市、横須賀市、館 山市の養護学校で開催しました。当日は、鳥塚しげきさんの歌に合 わせて子どもたちが一緒に歌ったり、手作りの楽器を演奏したり と、どの会場でも参加者全員が一体となって盛り上がりました。

心身障害児募金「ふれあいコンサート」の開催

職員がボランティアとして、配食サービス団体の活動に参加する「愛の声かけ・配食運動」を 平成8年から推進してきました。平成15年度は、全国30カ所で職員が食事作りに不自由している 高齢者や障害のある方々に温かいお弁当をお届けし、話し相 手となってきました。また平成15年7月には、外出機会の少な い高齢者の方を本社にお招きし、日本フィルハーモニー楽団 員の演奏を楽しみながらの昼食会を開催しました。

なお、全国で活動している市民参加型配食サービス団体に 対して、毎年、全国老人給食協力会の審査に基づき、資金助 成を行なっています。平成15年度は11の団体に贈呈しました。

「愛の声かけ・配食運動」の推進

社会福祉

健 全

な 社

会 と

健 康

な 生

活 の

た め

確 か

な 貢

献 を

実 施

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社会貢献活動

当社は新会社スタートを記念し、新たな社会貢献事業として「エイブルアート・オンス テージ」を実施します。「エイブルアート・オンステージ」は、障害のある人たちの舞台芸 術の普及・発展を目的としています。

具体的なプログラムは以下のとおりです。

■全国各地における「舞台人養成講座」(ワークショップ)、「地方公演」の開催

■「東京公演」の開催(各地での活動成果を発表)

■継続的な公演活動支援

明治安田生命 社会貢献プログラム

「エイブルアート・オンステージ」の実施

(平成16年度予定)

(15)

環 境

当社は平成9年より「全国小中学校環境研究会」が主催する絵画コンクールに協賛しています。

本コンクールは、“みんなでつくろう住みよい町”、“みんなで守ろう大切な自然”をテーマに、小中学生から 作品を募集しています。

「全国小中学校児童・生徒環境絵画コンクール」に協賛

国際協力

当社は財団法人ジョン万次郎ホイットフィールド記念草の根交流センターを 支援しています。同財団は平成4年に設立され、日米両国の市民が草の根レベル で意見交換をしたり、交流を行なうことを主な目的として事業を推進していま す。毎年交互に日米のホスト都市や地域で交流プログラムを開催します。平成15 年度は、千葉県で開催しました。

「ジョン万次郎記念センター」の支援

三菱広報委員会(当社は三菱グループの一員として参加)では、平成2年からアジアの子どもたちの相互理解 と交流を目的に、「アジアの子どもたちの絵日記展」を実施しています。

アジア各国の子どもたちから『絵日記』を募集し、その作品を通して、より深くアジアを理解することや、ア ジアの子どもたちの国際交流の輪を広げることを目的に実施しています。

「アジアの子どもたちの絵日記展」

地域貢献

役職員による募金を原資に「MYコミュニティー」基金を創設し、職員の地域貢献活動を支援しています。具 体的には、職場の行なう寄附に上乗せするマッチング・ギフト、職員のボランティア活動に対して行なう助成 および職員が支援している非営利団体に対する助成を実施しています。

「MYコミュニティー」基金による地域貢献活動の実施

昭和51年以来、地域貢献活動の一環として「ふるさと関西を考えるキャンペーン」を 行ない、毎年、関西の歴史・文化に関する冊子を刊行してきました。

明治安田生命として最初の冊子は、「始まりは関西」と題して平成16年6月に刊行しま した。関西で誕生したさまざまな商品・サービス・芸術・スポーツなどにスポットを あて、独創的なものを生みだした関西の風土や気質を浮き彫りにし、紹介しています。

「関西を考える」会の活動

(16)

財団等の活動

昭和37年6月に設立された当財団は、健康な長寿の実現への寄与を目的に、 体力医学に関する「社会に開かれた研究と実践活動」(体力医学研究所)、健康セ ミナーなどの各種ウェルネス・サポート・コンサルタント業務の実施、健康医 科学研究助成など幅広い活動を展開しています。開設以来25年以上にわたりす でに30万人以上が受診されている新宿健診センターは、ウェルネス・サポー ト・コンサルタント業務と連動し「運動習慣を身につける講座」、「体力測定・ 体力相談」や各種健康づくり教室など開催し、受診者のフォローアップにも力 を入れて「選ばれる人間ドック」をめざしています。

明治安田厚生事業団

昭和40年3月に設立された当財団は、設立以降一貫して児童青少 年の健全育成、精神発達障害児の療育に努めています。具体的には、 同分野の人材育成をめざした研修事業、研究助成、専門図書刊行、 専門書ライブラリーの運営などですが、このほかに併設している「子 ども療育相談センター」および「すこやか育成相談室」において、子 育て不安に悩む多くのご家族に対して個別療育活動や相談活動を行 なっています。最近では全国知的障害養護学校長会と協力し、自分 の意思を伝えることが苦手な児童・生徒のために「コミュニケーショ ン支援ボード」を開発・作成し、各方面の後援を得ながら全国的な普 及活動を進めています。

明治安田こころの健康財団

平成3年6月に設立された当財団は、「クラシック音楽にお ける人材育成および地域の伝統文化の継承、特に後継者育成 に対する助成」等を行ない、国民生活の質的向上およびわが 国の文化の発展に寄与することを目的としています。

平成15年度は新たに音楽分野16件、伝統文化分野35件の 助成を行ないました。うち、音楽コンクール開催への助成と して、「第72回日本音楽コンクール」作曲部門最優秀者に対 し、賞の贈呈を実施しました。

また、財団設立10周年記念誌「わが国における地域の伝統 文化」を2,000部発刊し、全国の関係諸機関に贈呈しました。

明治安田クオリティオブライフ文化財団

平成3年7月に設立された当研究所は、急速に少子高齢化が進行するなか、年金と健康、医療、介護、また就 業や能力開発を含むライフプランニング等の分野を中心に、調査・研究を行なっています。その成果は、特別 養護老人ホーム等の経営コンサルティング、健康保険組合保健事業支援サービス、退職給付・賃金制度コンサ ルティング、調査報「クォータリー生活福祉研究」や生活設計白書の発行等を通じて社会に還元しています。

明治安田生活福祉研究所

●コミュニケーション支援ボード

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ディスクロージャーの充実

当社は、ご契約者から信頼され、社会から信任されるには、経営活動に関する情報開示が重要と考え、 昭和54年に、生命保険業界で初めてのディスクロージャー資料を作成し、以降、その内容の充実を図っ ています。

また、当社の経営活動や健全性・業績などをわかりやすく紹介した小冊子「MEIJIYASUDA INFORMATION 2004」を作成し、多くのお客さまにお届けしています。

さらに、「団体年金保険に関するご報告」や「Annual Report 2004」等、目的に応じたディスクロージャ ー関連資料も作成しています。

これからも、タイムリーに、わかりやすく、みなさまへの情報提供を積極的に行ないます。

ディスクロージャー関連資料

●MEIJIYASUDA INFORMATION 2004

●明治安田生命の現況 ●団体年金保険に

関するご報告

●Annual Report 2004

当社ホームページでは、最新の商品・サービス や各種お手続きの方法等について、タイムリーな 情報提供を行なっています。

経営活動に関する情報提供として、「明治安田生 命の現況」および「MEIJIYASUDA INFORMATION 2004」をご覧いただけるほか、「ニュースリリース」 についてもタイムリーに掲載することで、ディス クロージャーの充実に努めています。

また、平成16年5月28日に実施した「平成15年度 決算説明会」の模様を動画と音声により配信しま した。

ホームページ

www.meijiyasuda.co.jp

●平成15年度決算説明会

●明治安田生命ホームページ

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ご契約者のみなさまに、9月よりご契約の現状、最新の商品・サービス情報などを合わせてお送りします。

また、海外赴任中のご契約者には、直接海外に郵送する「ポストくん」サービスを提供します。

明治安田生命からのお知らせ

●各種パンフレット

デメリット情報の提供

●保険設計書

当社は、お客さまが生命保険にご加入される際に、生命保険商品や制度等について知らなかったために不利益を被 ることのないよう、デメリット情報の提供や説明を徹底しています。各種商品パンフレットや「ご契約のしおり 定 款・約款」に明示しているほか、ご契約のお申し込み時には、とくにご留意いただきたい事項を記載した「特に重要な お知らせ」を交付しています。

また、ご契約者への契約に関する情報提供・修正等については、随時対応しています。当社からのダイレクトメー ルや電話による案内を希望されない場合には、中止請求の受け付けを行なっています。

●ご契約のしおり 定款・約款 ●特に重要なお知らせ

参照

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